1月の貿易概況、輸入2カ月ぶり前年割れ

update 2005/2/25 10:02

 函館税関は24日、1月の函館港貿易概況を発表した。輸出は主力の船舶が安定していたため、前年同月とほぼ横ばいの20億1300万円。輸入は石油製品や石炭の全減で、前年同月比7・7%減の11億3300万円と2カ月ぶりの前年割れとなった。

 輸出を品目別で見ると、船舶はパナマ向けの大型船1隻があり、18億4600万円と前年並みを確保。鉄鋼のくずも、韓国や中国の需要が伸び、同1・8倍の1億3100万円と高水準だったが、全体としては大きな変化は見られなかった。

 輸入は、魚介類・同調整品が同35・1%増の7億9400万円と好調。サケ・マスが大幅に減り、タコも半減したが、調整品が同49・0%増と伸び、減少分を上回った。石炭は前年、2億7000万円、石油製品は1億2000万円に上ったが、当月はともにゼロ。輸入全体の低調につながった。

 輸出入の合計は、同2・3%減の31億4600万円と微減。輸出入バランスは8億8100万円の出超だった。

 同税関管内(道内と青森、岩手、秋田の東北三県)では、輸出が電気機器や鉄鋼の増加に支えられ、同25・8%増の282億円と、6カ月連続のプラス。輸入も原・粗油や石炭が伸び、同33・6%増の844億円と8カ月連続で前年を上回った。

提供 - 函館新聞社



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