「どさんこワールド函館をつくる会」発足
update 2005/2/23 11:23
北海道和種馬「ドサンコ」を通して町おこしに取り組もうと、「どさんこワールド函館をつくる会」(池田茂代表)が22日、函館に誕生した。流鏑馬(やぶさめ)の全国大会開催をメーンに、シンボルマークの創設などを展開し、道南発祥とされるドサンコ馬を市民や観光客に広くアピールすることで、観光振興にもつなげていきたい考えだ。
同会によると、ドサンコ馬は東北地方から出稼ぎに来た人が置き去りにした南部馬が始まりで、函館市周辺地域が発祥の地。だが、ドサンコ馬を知る市民は少なく、頭数も激減。現在、約1800頭いるがそのほとんどが食肉用で、「種の保存上の危機にある」という。
今回、立ち上げに参加したのは、ドサンコ馬の育成や町おこしなどにかかわる有志30人。「ドサンコは古くて新しい、強力な観光ブランド」を合言葉に今後、さまざまな事業に着手する。
発足1年目の今年は、6月に「どさんこフェスタin函館」と題して流鏑馬競技大会を開催。全国から競技関係者を集めて武術競技を繰り広げるほか、子供の乗馬体験など市民向けイベントも展開。毎年継続、発展させながら、全国にアピールしていく。
このほか、シンボルマークの創設、ドサンコの歴史を伝えるパンフレットの作製などに取り組み、将来的には「ドサンコを函館市のシンボル的な動物に育てたい」考え。また、五稜郭戦争や要塞(ようさい)築城など、ドサンコ馬がかつて活躍した道を掘り起こし、観光などに生かす。
池田代表(函館どさんこファーム代表)は「道南の人たちに流鏑馬の大会を見てほしい。函館の観光が通過型から体験滞在型へ脱却を図る一助になれば」と話している。
また、函館のドサンコ馬は現在、野外劇への出演、祭事や神事への参加、森林愛護騎馬隊の巡視活動、障害者らを対象にした乗馬セラピーなどを担っているが、「流鏑馬など新しい活躍の場を与えていくことで、保護にもつなげていきたい」という。
同会では、活動への協力者を広く募集している。問い合わせは、事務局(飛塚さん)TEL0138・55・0456。
提供 - 函館新聞社
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