生コン出荷量、バブル後最低

update 2005/2/23 11:23

 道南地区生コンクリート協同組合連合会(藤原冨蔵会長)がまとめた2004年渡島・桧山管内の生コン出荷量は、前年比10・9%減の66万9800立方メートルで、バブル崩壊後、最低となった。2年連続の前年割れで、公共事業削減の余波が直撃している格好。同連合会は共同操業による工場の削減を進め、業界のスリム化を図る考えだ。

 出荷量の推移を見ると、バブルの余韻が残る1995年から右肩下がり。2002年にいったんプラスに転じたが、04年は1995年の半分を割り込んだ。

 傘下の協同組合別でみると、渡島北部をカバーする「北渡島」が北海道縦貫自動車道整備で、95年比17・3%減とマイナス幅を10%台にとどめている。だが、桧山管内全域を主とする「南北海道」は同64・0%減と悪化が著しく、渡島南部の「函館」も同48・2%減で、ほぼ半減している。

 新年度以降は、北海道新幹線の着工や昨年の大型台風で被害を受けた港の補修、函館新外環状道路の整備など盛り返す材料があるが、同連合会「特需にすぎない。その後の先行きに不透明感が残る」と慎重な姿勢。対策として2000年は51あった工場を、04年までに39へ減らしており、さらに推進する意向だ。「パイは限られている。品質を維持し、適正な価格で販売していくためにも、スリム化が必要不可欠」と説明している。

提供 - 函館新聞社



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