ネットで転出入届可能に/市、HARP構想に予算5千万計上
update 2005/2/22 10:21
函館市は2005年度予算案に、道が進める「北海道電子自治体プラットフォーム(HARP)構想」の開発費として4999万円を計上した。これまで出資に慎重な姿勢を見せていたが、道内主要都市が出資を決めたこともあり、「機が熟した」と判断。電子申請などに利用できる「共通基盤システム」を同構想の参加自治体で構築する。
同構想は、転入・転出届などがインターネットで申請できる共同システムを道内自治体と道で築くもので、06年度からの導入を目指している。システム開発は、道の第3セクター「HARP(ハープ)」(札幌市)が担う。開発費は約10億円。
道は道内自治体に参加を呼び掛け、04年9月に「道電子自治体共同運営協議会」を発足させた。ほぼ全自治体が加盟し、同システム構築に向けての課題や利用できるサービス、将来的な展開などを話し合っている。同時に、同構想への参加を求めていた。
市は同協議会には参加していたが、システムの全容が見えないこともあり、同構想への参加は04年度、見送っていた。
市によると、(1)共同開発による開発・運用費の大幅低減(2)24時間電子申請できることによる住民サービスの向上―などのメリットが期待できるという。
現在のところ、06年度から利用できるのは、転入・転出届のほか、競争入札参加資格審査申請など。その後は、施設予約などへのサービス拡大を検討している。
道によると、05年度から同構想への参加を表明している自治体は172あり、市で見ると小樽以外の33市が名を連ねている。
市は「運用開始に向け、庁内の体制を整えていきたい」(情報システム課)としている。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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