「女性起業塾」修了生の手島さんが活動開始

update 2005/2/21 10:15

　１月に函館市内で開かれた「女性起業塾」（道中小企業総合支援センター主催）修了生初の起業家が活動を開始した。市内在住の主婦、手島由美子さん（３２）で、就職・転職アドバイザーとして市内の大学での指導や、企業の面接官を担当している。法人化はせず「キャリア・チャンネル・クライアント」の名称で、自宅を拠点に活動している。

　手島さんは、大手生命保険会社で面接や社員教育などを担当した経験を持つ。会社の設立方法などについて学ぶ女性起業塾に参加し、先輩の女性起業家の体験談などを通して「わたしにもできる」と自信を持ち、事業化に踏み切った。

　事業内容は、新規学卒者や転職希望者に、履歴書の書き方や面接時の対応の仕方を指導する就職と転職のアドバイス。学校や企業などからの希望があれば、関連のセミナーや研修なども請け負う。

　事業開始に当たっては、市や函館商工会議所、渡島支庁などの起業家サポート体制を研究し、活用した。「助言を得られた上、人脈を広げることで顧客の獲得も容易になった」という。

　手島さんは「面接官の目から見ると、函館には優秀な人材はいるが、仕事に対するプロ意識が足りない。目的意識を持ってもらうよう指導したい」と話す。また、「函館は実家以外の土地で初めて住んだマチで愛着を感じている。将来的には、人材の受け皿になるような企業を函館に誘致したい」と夢を膨らませている。

提供 - 函館新聞社

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