繁次郎劇団「浜のソナタ」公演/ユーモアあふれる舞台に爆笑の渦
update 2005/2/21 10:14
【江差】江差町で活躍する「繁次郎劇団」(工藤岩亀之助団長)の2年ぶりとなる公演「繁次郎十番勝負第七番『浜のソナタ』」が20日、江差町文化会館で行われた。ユーモアあふれる「江差弁」で繰り広げられる舞台に、800人を超える観客で立ち見も出た会場は、涙と爆笑の渦に包まれていた。
「浜ソナ」は、人気の韓国ドラマ「冬のソナタ」をモチーフに脚本が練られた。旅の医者「ヨン様」こと、佐々木四左右衛門(よんざえもん)と、一目ぼれした村娘・お道の恋物語を中心にストーリーが展開。四左右衛門の追放を企てる悪代官と藩医の陰謀を、大酒のみで怠け者だがトンチを武器に権力者と渡り合う繁次郎が、村人とともにやり込める。
このホイドワラシ!―舞台では、昔懐かしい江差弁が次々と飛び出す。町内の主婦(72)は「今ではあまり使われなくなった江差弁が次々と飛び出して懐かしい思いだった。子どもの頃を思い出した」と目を細めていた。
熱演の余り、藩医のカツラが飛ぶハプニングもあったが、劇団員の巧みなアドリブで会場は爆笑。大の「冬ソナ」ファンという女性(62)も「笑いの中に、冬ソナのような甘酸っぱさを感じた。とても良い舞台でした」と大満足の表情だった。
同劇団で、4代目となる繁次郎役の中村博之さんは、公演を終えて「大成功の一言。来年に向けて頑張りたい」と笑顔。「ヨン様」を演じた、佐々木崇夫さんは「繁次郎の笑い話の中に『冬ソナ』の雰囲気を持ち込むことは難しかった。多くの皆さんに笑って、泣いてもらうことができて良かった」と語った。
同劇団は1996年、演劇を愛好する住民で旗揚げ。メンバーは自営業、主婦、店員、公務員など職業もさまざま。理容店を営む工藤団長は「予想をはるかに超えるお客さんに恵まれ幸せ。舞台の方も150%の出来だった」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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