道予算案、一般会計は2兆9307億円

update 2005/2/18 11:05

 【札幌】道は17日、新年度予算案を発表した。一般会計は2兆9307億円で、前年度当初比4・8%増となった。公債償還費の増額が予算規模を拡大した。厳しい財政環境の中、人件費を前年度当初比1・7%、公共事業費を中心とした投資的経費を同2・2%、一般施策事業費を同6・3%、それぞれ削減する。

 一般会計の歳入は道税5202億円(同2・3%増)、地方交付税6920億円(同1・8%増)、道債6232億円(同9・5%増)。道債依存度(歳入に占める道債の割合)は前年を1ポイント上回る21・3%と過去最高となった。

 一方、歳出は人件費7398億円(同1・7%減)、公債償還費6561億円(同37%増)、投資的経費5839億円(同2・2%減)、義務費維持費等4805億円(同3%増)、一般施策事業費4704億円(同6・3%減)。公共事業(投資的経費)では同2・3%減の中で新幹線地方負担金を計上している。また義務費・維持費等の増加要因は老人医療費の予想以上の増加に伴う国保関係のウエイトが高い。

 高橋はるみ知事は会見の中で、「住んでいることを誇りに思える、夢のある北海道」(新生北海道)の実現を加速させるため、「限られた財源を最大限有効に活用して質の高い施策を進めていくことが何よりも重要」との考えを示した。これらの課題の下、(1)「世界をめざす北海道ブランドの創出」(2)「北海道未来づくり」への取り組み(3)「くらしと経済の安全・安心の確保」の3本柱に重点的に予算配分した。(橋 愈)

提供 - 函館新聞社



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