市内・近郊小売店売上高、6年連続で過去最低を更新
update 2005/2/17 12:04
函館市内・近郊大型小売店の売り上げ減少に歯止めがかからない―。函館財務事務所がまとめた2004年の主要9店合計売上高は、前年比9・3%減の597億円と、6年連続で過去最低を更新した。デフレの進行による商品価格下落に加え、長引く不況に伴う消費者の購買意欲低下が要因とみられ、下げ止まり観測が立たない状態に陥っている。
記録が残る1983年からの推移をみると、ピークは91年の1026億円で、その後は減少傾向。96年、さいかデパートの閉店により、調査対象にダイエー上磯店を加えたことで、いったん盛り返したが、以降は年間30―60億円のペースで下がり続けている。
03年は函館西武が閉鎖され、1店少ない9店体制となったが、前年比では6・6%減と小幅な落ち込み。04年は600億円をも割り込み、最盛期の60%以下となった。
同事務所は04年の前年割れの理由に、(1)猛暑や暖冬など季節商品の低迷(2)大型台風発生の影響(3)前年実施された、プロ野球ダイエーホークスの優勝セールの反動―などを挙げているが、長期的な落ち込みについては「一部、食品スーパーに流失した部分があるが、総じて市民が物を買わなくなったため」とみている。
提供 - 函館新聞社
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