京都議定書発効記念しラ・サール高生が砂文字作り

update 2005/2/17 12:03

 函館ラ・サール高校(フェルミン・マルチネス校長)の環境問題研究会の生徒ら25人は16日、京都議定書発効に合わせ、函館市根崎町の海岸で砂文字によるサンドメッセージを作った。海岸に書かれた「KYOTO88」の文字を前に生徒たちは「自分たちにできることを実行し、地球温暖化防止に取り組みたい」と決意を新たにしていた。

 議定書は地球温暖化防止のため、先進国に二酸化炭素など温室効果ガスの削減を義務づけている。この日に発効されることを知った同会部長の小出和彰君(2年)らが「温暖化により約100年後には海面が約88センチ上昇する。市内の海岸で88という文字を書き、この文字が残るように海岸を守っていきたい」と作業を始めた。

 生徒たちは「バスで移動すると排気ガスが出る」と、約20分かけて学校から歩いて海岸へ。午後1時に作業を開始。砂を入れたバケツをひっくり返し、砂を並べ、文字にしていった。完成したのは議定書が発効された同2時すぎ。小出君は「発効の記念ではなく、温暖化防止に取り組むスタートの証し。明日から文字が無くなるまで通って観察し、記録を残していきたい」と話す。自らの温暖化防止活動については「校内の自動販売機などの節電を訴えたり、節水に心がけたりしたい」と話していた。

 作業を見守ったピーター・ハウレット顧問は「地球の温暖化はテロ解決よりも重要な問題。生徒が良く理解し、行動してくれたのは非常に頼もしい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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