西高の野村紀文君が道高校生読書体験記コンで優秀賞
update 2005/2/17 12:02
函館西高3年の野村紀文君(18)がこのほど、第24回北海道高校生読書体験記コンクール(高文連など主催)で優秀賞に輝いた。自らの闘病体験を語りながら、病気にめげず明るく生きる主人公の少年への共感などをつづり、全道4060点の応募作品の中から、最優秀賞1点に次ぐ優秀賞2点の一つに選ばれ、全国コンクールでも入選を果たした。
野村君は、校内の読書感想文コンクールで3年連続最優秀賞を受賞した実力の持ち主。今回は、同校教諭の勧めで初めて応募した。
読書好きの野村君が選んだ本は、車いすの高校生、岩渕大起君のエッセー「まだ17歳だけど人生って面白いと思う」(ポプラ社)。生まれた時から大病を抱え、大きな手術を繰り返しながらも、明るく前向きに挑戦を続ける姿が描かれている。
「共感する部分が多かった」という野村君は、生後間もなく水頭症と診断され、5歳で頭にポンプを埋め込む手術を受けた体験などを書いた。自らの病気を文章にするのは初めだったて。ポンプは小学5年生の時に外し、日常生活に支障はないが、今も定期的に検査を受け、激しい運動などは避けるようにしているという。
頭を守るため幼いころから危ないことには手を出さず、そのため人の輪から外れがちになった経験などにも触れ、主人公の生き方と対比。「自分を見つめ直し、語る機会を持てたのもこの本との出会いがあったからかもしれない」と記している。
野村君は「こんな賞をいただけるとは思っていなかったので光栄。これからの人生に病気の経験など体験したことを生かしていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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