インフルエンザ道南で流行/渡島保健所で今季初の警報

update 2005/2/15 11:01

 インフルエンザの流行が道南地域で広がりを見せている。14日には、渡島保健所で今季初の警報、江差保健所でも初の注意報を発令。市立函館保健所では注意報の発令を継続しており、患者数は増加の一途をたどっている。小学校などでも学級閉鎖や学年閉鎖が増え続けており、各保健所では手洗い、うがいの励行など、注意を呼びかけている。

 感染状況を把握するため、各保健所は特定の医療機関(定点)を通じて患者数を観測している。定点数は、市立函館保健所が11カ所、渡島保健所が7カ所、江差保健所が3カ所。週単位で患者数をまとめ、定点平均が10人を超えると注意報、30人を超えると警報を発令している。

 渡島保健所では、第4週(1月24日―30日)に90人となり、注意報を発令。その後、第5週(1月31日―2月6日)172人に増え、さらに第6週(2月7日―13日)には252人と急増。定点平均36人を記録し、警報発令となった。

 市立函館保健所でも、第4週に115人となり注意報を発令。第5週には302人、第6週には306人となり、警報発令一歩手前の状況が続いている。

 また、江差保健所では第5週の13人から、第6週は30人へと倍増。定点平均10人となり、注意報を発令した。

 一方、学校現場ではインフルエンザを含む集団風邪で閉鎖が相次いでおり、15日から新たに市内5小学校で学年、学級閉鎖されることになった。

 学年閉鎖は、中央小学校の2年生。学級閉鎖は、青柳小学校、あさひ小学校、旭岡小学校の1年生1クラスずつと、柏野小学校の2年生と3年生の2クラス。閉鎖期間は、いずれも17日まで。主な症状は発熱、せきなど。

 市内の公立小中学校や幼稚園での今シーズンの閉鎖はこれで、24校65学級(うち学校閉鎖1、学年閉鎖15)となる。

 各校では、うがいなど予防に努めており、函館八幡小学校(塩崎設男校長)でもクラスごとにうがい薬を使い、休み時間に実施。階段の手すりや玄関の取っ手などのアルコール消毒も行っている。

 各保健所によると、インフルエンザはせき、くしゃみ、つばなどを通じて放出されたウイルスを鼻腔や気管に吸入することによって感染する。予防策には、手洗いやうがいの励行、マスク着用、人ごみを避けるなどが有効。

提供 - 函館新聞社



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