大妻惜しくも3位/春の高校バレー南北海道予選

update 2005/2/15 10:58

 【札幌】第36回全国高校バレーボール選抜優勝大会南北海道予選会(道バレーボール協会、道高体連など主催)は最終日の13日、札幌市南区の東海大四高体育館で男女の準決勝、決勝戦が行われ、函館勢で唯一4強入りした大妻女子は準決勝で、優勝した札幌大谷にセットカウント0―2でストレート負けし、惜しくも3位だった。男子はとわの森三愛が優勝し、それぞれ全国大会出場(3月20―26日・東京)を果たした。

 試合終了後、9年間チームを支えた三鹿広樹コーチを、選手たちが囲んだ。「この身長でよくここまで勝ち進んだ。連れてきてくれてありがとう」。三鹿コーチは、泣きじゃくる選手1人ひとりの手を握って語りかけ、ひたむきに勝利を目指し続けた選手の頑張りをたたえた。

 高さ、パワーともに勝る札幌大谷との試合は、序盤から苦しい展開。立ち上がりからサーブカットを乱され、前日までの快進撃の原動力だった、安定したレシーブで粘りチャンスを作り出す持ち前のバレーを発揮できないまま、一気に差を広げられた。

 エース・九島加奈子(2年)のスパイクをきっかけに追撃の糸口をつかみかけても、相手の速攻で流れを断ち切られ、結局、詰め寄ることができなかった。「最初は緊張して足が動かなかった」。金澤優子主将(同)は決勝進出をかけた舞台の重圧が想像以上だったことを打ち明けた。

 三鹿コーチは「大きく成長できたこの経験を次に必ず生かしてほしい」と“最後のメッセージ”を生徒に託し、選手も大きくうなずいた。「もっと練習して今度はどんな球でも確実に上げるようにして勝ち進みたい」と金澤主将。全道での4試合で得た自信と悔しさ、そしてコーチとの約束を胸に刻み、選手は熱戦の舞台を後にしていた。

提供 - 函館新聞社



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