「道地域文化選奨」特別賞に八雲山車行列実行委

update 2005/2/12 15:52

 【八雲】地域に根差したユニークな文化活動を行う団体を道が表彰する2004年度の「北海道地域文化選奨」で、八雲山車行列の実行委(高木一哉委員長)が特別賞に輝いた。「単なるイベントではなく、郷土芸能を生み出すなど地域文化を創造しているほか、地域づくりのリーダー層の育成にも大きな役割を果たしている」と評価された。高木委員長(46)は「今後の活動の励みなる」と受賞を喜んでいる。

 八雲山車行列は、青年団体が82年に4台の山車で始めた。その後、参加台数も増えて同町最大の行事に成長。「しれとこ斜里ねぷた」(網走管内斜里町)、「夜高あんどん祭り」(空知管内沼田町)とともに、北海道三大あんどん祭りの一つになった。また、実行委が88年に創作した、山車行列の開会式などで披露する「ふれあいばやし」なども、同町の郷土芸能として根付いた。

 高木委員長は「当初から、八雲町民が一体となれる行事をつくりたかった」とする。昨年は、八雲神社例大祭に合わせていた開催日(6月20、21日)を、子供たちも参加しやすいようにと、7月の第1週末に変更した。

 文化選奨は、道内各地で取り組まれている文化活動を、道民に広く紹介することを目的に93年に創設された。市町村長などからの推薦を受けた民間の企業、団体が対象で、活動の芸術、文化的価値だけでなく、地域振興への貢献ぶりなども審査の対象となる。

 本年度は道内136企業・団体が候補に挙げられた。有識者らによる選考委員会が審査した結果、八雲山車行列実行委を含め、3団体の活動が入賞(文化選奨1件、特別賞2件)した。道南の受賞は、03年度に函館市の「FMいるか」が特別賞に選ばれるなどしており、今回で7件目となった。

 贈呈式は13日に旭川市で開かれる。

提供 - 函館新聞社



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