一般会計は前年度比2.7%減の1307億円/市05年度予算案
update 2005/2/11 13:08
函館市は10日、2005年度予算案を発表した。市町村合併後、初の編成で、一般会計は旧5市町村単独時の04度当初比(以下同)2・7%減となる1307億2000万円。本年度は減税補てん債の一括償還(47億1700万円)があり、この分を除けば、実質0・8%の増加になった。ただ、財政調整基金と減債基金は切り崩しにより底を突く寸前で、06年度以降はさらに厳しい編成を強いられることが確実。井上博司市長は「旧4町村地域を含め一層、行財政改革を進める」と強調した。市は25日開会予定の市議会第1回定例会に各会計予算案を提出する。
8特別会計の総額は5・9%減の1023億3400万円、6企業会計の総額は1・0%減の426億9700万円で、全会計の総額は3・7%減の2757億5100万円。
一般会計の歳入は、地方交付税が市町村合併による特別措置などで、5・2%増の347億1200万円を見込んだ。市税も0・4%増の313億6600万円を計上した。
しかし、地方交付税の補てんに充てられる臨時財政対策債を26・1%減の32億2400万円と見積もるなど、財源不足の状況に変わりはなく、財政調整基金、減債基金からの繰り入れは20億円に上り、両基金の残高は3億8000万円まで減少。今後は約90億円ある目的別基金からの繰り入れも検討しなければならない状態になった。
歳出は函館駅前整備事業の終了や国、道からの受託事業の減少などで土木費が12・8%減の127億9700万円、定数削減などで職員費が2・0%減の265億2300万円。一方、昭和小学校の改築や中央図書館の建設関連など、教育費が12・3%増の85億3800万円、消防費が東署の移転新築などで78・3%増の11億2500万円になった。
このうち、旧4町村地域分は8・0%、104億9200万円を占め、本年度当初比では6・5%減になった。
主な事業は、国際水産・海洋都市構想関連で産学官交流プラザ(仮称)整備事業に1億円、函館臨海研究所(同)整備事業に1970万円、総合研究センター整備調査に1100万円などを盛り込んだ。
合併関連では小安西団地(戸井地域)建設の7775万円、ガゴメ養殖・増産試験事業の7000万円、観光ルート案内板整備事業の2400万円など。
このほか、箱館奉行所庁舎復元実施設計など、特別史跡五稜郭跡復元整備事業に2億4000万円、各園30万円ずつの引き上げを図る民間保育所運営費補給金に9276万円、空港緑地梅園広場(仮称)整備事業に1500万円、渋谷109―2ビルの壁面に巨大広告を出す冬季観光宣伝経費に945万円など。
提供 - 函館新聞社
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