アジア初の人工知能実用化研究国際会議、来年5月に未来大などで開催
update 2005/2/11 13:08
人工知能(AI)の実用化研究などの分野で世界的に権威がある国際会議「AAMAS」が、公立はこだて未来大学(函館市亀田中野町、中島秀之学長)で、来年5月に開かれることが、10日までに明らかになった。第一線の研究者約500人が一堂に会する会議で、アジアでの開催は初めて。未来大にとり、IT(情報技術)分野の最前線にいることをアピールできるほか、函館の観光業にとっても、大型コンベンション(大会や会議)による経済効果が期待できそうだ。
AIは「知能」に関する仮説をプログラム化し、コンピューター上などで実行、検証結果を科学や工学などに生かす先端技術。AAMASは複数の国際会議を統合し、2002年にボローニャ(イタリア)で初開催された。メルボルン(オーストラリア)、ニューヨーク(米国)などでも行われ、高度なコンピューターネットワークやロボット技術など、さまざまな研究発表の場として大きな注目を集めている。5回目となる06年の函館会議は、アジアで初めて開かれることになる。
AAMASをめぐっては、世界各国がし烈な誘致合戦を繰り広げた結果、候補地がハワイ(米国)と日本に絞られていた。今年1月上旬にAAMAS運営会議から、未来大に決定通知があったという。
開催は来年5月8日から12日までの5日間で、会場は未来大を中心に複数を予定。参加者は研究者ら約500人で、同伴者の来函も見込まれる。近く未来大が、函館市や函館商工会議所などに支援を要請する。
AAMASは論文を発表する本会議、研究者向けの講義、ワークショップなど数プログラムで構成される。未来大は今後、発表論文の選考やプログラムの作成作業などに取り組む。
研究者らの懇親会、観光ツアーなども企画しており、市や旅行代理店などに協力を依頼する考え。大規模の来函者が見込まれるだけに、宿泊施設をはじめ観光業界全体に開催効果が波及するとみられる。
中島学長とともに誘致に尽力した大沢英一教授(人工知能専攻)は「国際会議では、世界各国から研究者たちが集まる。未来大がITの最先端を走っていることを広く周知できれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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