半数近くが前年割れに/05年の道南企業売上高見込み
update 2005/2/10 10:20
道南企業の半数近くが、2005年の売上高が前年割れすると見込んでいることが、江差信用金庫の調査で分かった。業況改善の見通しが立たない企業が4分の1に上ったほか、全国景気の先行きにも懐疑的な声が大半。回復の兆しがみえない結果となった。
調査は同信金営業区内(渡島・檜山管内)の取引先60社を抽出して行った。それによると「前年と比べた売上高の伸び率は」との質問には、マイナスを示した会社が45・0%。「10%未満の減」と「変わらない」が共にに30・0%とトップで、「10―19%の減」と「10%未満の増」が13・3%と続いた。
「業況が上向く転機はいつか」の問いには、「見通しが立たない」が25・0%と最多。「2年後」が23・3%、「1年後」が18・3%、「6カ月以内」が15・0%―などと答えており、「すでに上向いている」は1・6%にとどまった。
05年の自社景況は「やや悪い」が43・3%、「悪い」が18・3%、「非常に悪い」が1・6%で、悲観的な見方が63・3%に上る。日本全体の景気には、さらに不透明さが増しており、前向きな答えは「やや良い」の3・3%だけ。「普通」が11・6%足らずで、残る85・0%が悪化するとみていた。
原油の高騰など、最近の原材料価格の値上げについては「全く上昇していない」はゼロ。価格転化は「あまり値上げできてない」が26・0%、「全くできてない」が12・0%―の順に多く、仕入れ先と顧客の間で苦悩する企業の姿が浮き彫りとなっている。
提供 - 函館新聞社
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