「流行に左右されない観光不可欠」/日銀・須田審議委員が来函
update 2005/2/10 10:19
日銀政策委員会の須田美矢子審議委員が9日、函館市内のホテルで、地元識者と意見交換する「金融経済懇談会」を開いた。懇談会後に記者会見し、函館の景気について「他地域に比べて前向きなマインド。心強く感じた」と評価した。
政策委員会は総裁、副総裁2人、審議委員6人で構成する日銀の最高意思決定機関。委員会が全国各地で懇談会を開き、金融政策の参考とする。函館での開催は、2年4カ月ぶり。地元からは、井上博司函館市長をはじめ、函館商工会議所正副会頭や業界団体のトップら16人が出席した。
須田委員は「支店長会議などで『北海道の景気は厳しい』と聞いてきたが、函館の有識者は『厳しいと言ってもしょうがない』と前向き。北海道新幹線が来る影響もあるのだろう」と指摘。「函館は観光資源が豊富だが、ブームに左右されない観光客誘致が欠かせない。農・漁業では、もっと企業経営の視点を取り入れれば、地域の地盤沈下を食い止められる」と提言した。
須田委員は、1990年学習院大経済学部教授などを経て、2001年から現職。
提供 - 函館新聞社
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