審議会などに占める女性委員の割合が目標20%突破
update 2005/2/9 10:19
函館市が条例や要綱などで設けている各種の委員会、審議会などに占める女性委員の割合が本年度、目標の20%を超えた。策定中の「男女共同参画推進条例」には、「男女の均衡を図るよう努める」との規定が盛り込まれる見込みで、市は女性委員の増員に向け、女性団体などに一層働きかけていく考えだ。
本年度4月1日現在の委員会、審議会などの設置数は91で、委員数は1281人。女性委員は278人で、割合は21・7%。2003年度に20・0%に達し、本年度1・7ポイント増え、1998年1月に設けた目標を6年かけて突破した。
男女共同参画社会の実現を目的とする同条例案では、市が進める基本的施策として、「付属機関等」(審議会、協議会など)や諮問機関の委員委嘱に際し、男女均衡を図ることをうたっている。
しかし、市人事課は「専門知識を必要とする委員会、審議会などでは、各種団体などに推薦をお願いするが、女性が選ばれないケースが多い」という。公募枠を設けても、多数の応募があった場合は抽選で、必ずしも女性が選ばれるとは限らない。各種会議は平日の日中開かれることが多く、「忙しくて出られないから応募しない方も多いのでは」(同課)とみる。
国や道は30%を目標に女性委員の増員を目指している。目標時期は国が05年度、道は07年度。同課は「国、道の動きを見ても、次の目標は30%ということになるだろう」とし、委員募集の周知徹底にも努めていく。
付属機関等には、特別職報酬等審議会、国民健康保険運営協議会、青少年問題協議会、都市計画審議会、総合福祉センター運営委員会などがある。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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