渡島町村会が檜山町村会との統合に向けて本格的に議論
update 2005/2/8 10:06
渡島町村会(会長・海老沢順三上磯町長)は、檜山町村会との統合に向けて本格的な議論に入る。市町村合併の進展で、歳入の5割を占める会費収入が大幅に減るなど財政状況が厳しいためだ。4日に函館市内のホテルで開かれた本年度の定期総会で、海老沢会長は「檜山(町村会)と合併しなければならない」と述べた。
渡島町村会は現在、管内12町で構成するが、自治体合併が進み、構成町村は減少の一途にある。昨年12月には「新函館市」誕生に伴い、東部4町村が脱会したばかり。さらに、砂原と森の2町が05年4月に新「森町」、八雲と檜山管内熊石の2町が05年10月に新「八雲町」となるほか、上磯と大野の2町が06年2月に「北斗市」と市に昇格することから、町村会は9町体制に再編される見通しだ。
合併の進展で歳入は減る。事務局の試算では、本年度は4039万円を計上したが、07年度は2974万円まで落ち込む。06年度には、歳出が歳入を267万円ほど上回り、赤字に転落するという。
これは主に、構成する町からの会費収入が減るためだ。本年度は16町村で2263万円だったが、総会で決まった新年度予算では、森と砂原の合併を見越して11町で1654万円に減った。さらに06年度は、来年2月の「北斗市」誕生に伴い、9町で計1465万円にまで減少する見通しだ。
会費収入の減少に加えて、06年度までは本年度とほぼ同額とされる地方交付税も07年度以降は削減が免れない。そのため、海老沢会長は「一両年に、将来に向かっての道しるべをつけたい」と強調する。道が08年度をめどに進める支庁区域再編もあるが、「先鞭(せんべん)をつけるのもわれわれの役目だ」とも述べた。
提供 - 函館新聞社
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