江差町 自立推進プラン検討委が初会合
update 2005/2/5 10:23
【江差】江差町の自立化推進プラン検討委員会の初会合が4日、町役場で開かれた。厳しい財政状況を踏まえ、公募委員1人を含む、10人の民間有識者による同委員会の意見を反映し、本年度内に行政のスリム化や財政再建などを柱とするプランを策定する方針だ。
初会合で濱谷一治町長は「急速な過疎化や檜山支庁の存廃問題など厳しい環境の中、今は町の明暗を分ける過渡期にある。役場、住民、企業の協働による新しいまちづくりが必要だ」とあいさつした。
会議では、町が検討中のプラン素案について説明。プランには、行財政改革の方向性を定める「新行政改革大綱」のほか、産業再生の道筋を示す「新まちづくりプラン」、財政再建団体への転落阻止に向けた「新財政再建プログラム」を盛り込むという。
同日明らかになった、新行政改革大綱の原案では(1)成果重視の事務事業(2)行政と民間の責任領域の明確化(3)分権と協働の視線―などを理念に掲げ、役場の合理化や職員定数、給与体系の適正化などを検討する。
町は、年度内に検討委、町議会の意見を基に、プランを策定し、新年度から具体的方策をまとめた実施計画の検討に入る。
検討委は、民間の視点でプログラムの妥当性を検証するほか、実施段階で取り組みの進ちょく状況をチェックする。町は「計画の策定段階から進行管理の経過に、民間の視点によるメスを入れることが町政改革の上で重要」(企画課)と説明している。
委員の任期は2007年1月末まで。委員長は辻正勝氏(本町、建設業)、副委員長は北村敏夫氏(南浜町、檜山支庁)。検討委員の氏名は次の通り(かっこ内は各委員の所属。敬称略)。
加賀晋(町社会福祉協議会)北村敏夫(檜山支庁)紺谷ひろ美(檜山青年会議所)沢口辰雄(新函館農協)高岡広明(高岡葬儀社)田畑豊利(江差交通)辻正勝(辻建設工業)西谷明彦(大円寺)増田千佳(特別養護老人ホームえさし荘)若山久美子(江差地場産販売組合)
提供 - 函館新聞社
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