イタリア人カメラマンが遺愛女子校で撮影
update 2005/2/4 10:57
イタリア・ミラノ在住のカメラマン、フェデリコ・レオーネさん(30)が3日から、遺愛女子中学・高校(野田義成校長)で写真撮影に取り組んでいる。「日本の学校」をテーマにした写真集の発行を目指しており、同校では5日まで撮影を続ける。国の重要文化財に指定されている本館などで、校舎や生徒の様子を熱心に写真に収めている。今後、全国の高校などで撮った写真とともに1冊にまとめ、ヨーロッパで出版する計画だ。
レオーネさんの活動拠点はミラノ。雑誌などファッション関係の仕事が多く、日本のファッション誌との仕事も数多く経験している。
今回は「形に残る仕事がしたい」と、自身にとって初の写真集出版を目指し、1年前に撮影に入った。仕事の合間に来日し、これまで名古屋の高校2校で撮影を終えた。今後、札幌の藻岩高校や美唄高校なども訪問する予定。5月に撮影を終えた後、イタリアの出版社に売り込み、今年中に発行したいという。
2日に函館入りし、3日は朝から夕方までびっしり撮影に従事。建物だけの写真はもちろん、授業や休み時間、部活動での生徒の様子や表情なども撮影。階段に生徒を座らせて自然にポーズを取ってもらうなど、さまざまなカットを収めている。
撮影場所に選ぶのは「一般的な日本の学校」。そんな中、歴史ある木造建築物を使う遺愛は異色な存在だが、「ここは完璧。ロケーションとしては一番いい。昔風だから、イタリア人が見たらここは本当に日本の学校だろうかと思うはず」と、すっかり気に入った様子だ。
夫人が日本人で、レオーネさん自身も日本語が堪能。会話に不自由はなく、生徒の輪にも積極的に入り、和やかに話をしながらカメラを向けている。
レオーネさんは「イタリア人は日本のことをあまり知らない。アニメや漫画だけで日本のことを見ている。日本の学校システムは、イタリアに比べて優れているとも思う。日本の学校の姿を伝えたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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