市が地質データ一般公開へ
update 2005/2/4 10:56
函館市は公共工事で得た市内の地質データをまとめ、一般公開することを決めた。各部局が所有するデータのうち、土壌の強度などの情報を集約し、市民が住宅を建てる場合などの参考材料にしてもらう考え。当初は合併前の函館市内のみが対象だが、旧4町村の数値についても随時、盛り込んでいく方針。公開は3月1日からを予定している。
新潟県中越地震や阪神・淡路大震災などを教訓に、民間が建物を造る際、地質に合った工事を実施してもうことで、災害への備えを進めてもらうことが狙い。
市は市道や市営住宅、下水道、橋りょうなど、公共工事の施行時、地質のボーリング調査を行い、報告書を作成している。今回はこれらの内容を取りまとめ、一部を公開することとした。
土木と水道、都市建設、環境、港湾空港各部局が管理するデータを一元化。このうち、地質の強度を示すN値や土質、観察情報などを抜き出し、台帳にまとめて公開する。市所有のほか、道建築士会函館支部のデータも加え、件数は約2200カ所分に上り、範囲は市内のほぼ全域に及ぶ。
市建築指導課は「地質の状態を知ることで、災害に強い建物造りに役立ててもらえる。また、市としての情報共有化にもつながり、業務効率化のメリットも期待できる」と話している。
同課で無料で閲覧できる。問い合わせは同課TEL0138・21・3397。
提供 - 函館新聞社
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