12月の道南経済動向/低迷続き依然厳しい
update 2005/2/3 12:21
日本銀行函館支店(山沢光太郎支店長)は、12月の道南地方金融経済動向をまとめた。基幹産業の観光で、「はこだてクリスマスファンタジー」(昨年12月1―25日)の開催効果が一部でみられたが、業界全体は低調。個人消費では、軽自動車やデジタル家電が売れたが、設備投資のすそ野は広がらず、公共工事削減により建設業も低迷したままで、同支店は「依然として厳しい環境にある」との基調判断を示している。
観光は、函館空港乗降客数が前年同月比4・7%減の14万9000人と8カ月連続の前年割れ。ホテル宿泊者数はファンタジー効果で、会場に近い中心部は伸びたが、総体はいまひとつ。主要15社の宿泊者数は同5・8%減と2カ月ぶりのマイナスだった。主要観光施設では、五稜郭タワーが同1・2%増だったが、函館山ロープウェイが同2・8%減と振るわなかった。
個人消費では、薄型テレビやDVDプレーヤーなどデジタル家電の売れ行きが高水準。自動車販売は、普通・小型車がほぼ横ばいで推移したが、好調が続く軽自動車は同18・4%増と2けた台の伸びを示した。主要小売店(10社)の売上高は、暖冬による冬物衣料の不振にお歳暮商戦の苦戦が加わり、同2・3%減と21カ月連続の前年割れだった。
その他の主要業種動向は、造船は安定しているが、公共工事請負額が同13・3%減と大幅ダウン。電子部品は高操業を維持しているが、卸先の生産調整の影響で、足元の受注が減少している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。