しらかば薬局で風力・太陽光発電システム稼働

update 2005/2/2 10:32

 函館市中道2の「しらかば薬局」が、風力と太陽光の両方を利用するハイブリッド発電装置を導入し、稼働させた。屋上には小型風力発電機と太陽光パネルを設置。同局を経営する函館保健企画の橋本和幸社長は「自然エネルギーのPRなれば」と期待している。

 小型風車は羽根の直径1・1メートル、高さ2・7メートルで、4基設置。太陽光発電の装置は縦1・1メートル、横0・9メートルのパネル10枚を取り付けた。風力と太陽光を合わせた発電量は1日当たり4300ワット時で、「40ワットの電球を10本、10時間ともせる計算になる」(橋本社長)という。

 ただ、消費量全体に対し、発電量は数%にとどまる程度。北電にいったん売電し、買い戻す形をとり、1階窓口の表示灯の電気を賄っている。

 昨年11月に同局を移転、新築したのを契機に、環境にやさしい自然エネルギーの活用を検討。橋本社長は「自然エネルギーがどんなに良くても、使わないと広がらない」と、ハイブリッド発電装置の導入を決めた。

 1階待合室には発電状況を示すディスプレーを置き、風力、太陽光それぞれの発電量のほか温度、風向き、風速を表示。ハイブリッド発電装置の使用を知らせる表示板も取り付け、利用客にPRする。

 橋本社長は「自然エネルギーが身近になり、少しでも関心を持ってもらいたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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