函館初のセカンドオピニオン外来、あす国立病院に開設
update 2005/1/31 13:00
現在受けている診断や治療法について、主治医以外の医師に意見を求める「セカンドオピニオン」の専門外来が2月1日、函館市内で初めて国立病院機構函館病院(公文啓二院長、350床)に開設される。患者が納得した上で治療を受けられる制度で、同病院の石井徹診療部長は「患者のための医療サービス向上につながれば」と期待を寄せている。
セカンドオピニオン外来は、患者が自身の疾患を理解し、適切な治療法を選択するのに役立つ。昨年から札幌市や室蘭市など、道内でも開設する病院が相次いでいる。
一般外来で行っている医療機関もあるが、希望者に対応するには1人につき30分から1時間かかる。このため、同病院では他の患者を待たせないよう、専門外来を設けることにした。
診療室は1階の外来診療棟の1室。全18診療科目のうち、内科、消化器、呼吸器、乳腺、循環器、放射線、婦人、小児の8科目が対象。予約制で、主治医の紹介状と、エックス線写真や血液検査データなどの資料持参を条件とし、原則、各科の医長または部長が対応する。診断後は、結果を持ち帰って主治医と話し合ってもらう。
費用は保険診療対象外で1時間まで1万500円(以降30分ごとに5250円追加)。同病院地域医療連携室が窓口で、担当医師との面接日を設定する。治療法を選択するのが目的で、訴訟や転院など趣旨が異なる場合は受け付けない。
石井診療部長は「周知されれば、医師も今まで以上に注意深く、インフォームド・コンセント(治療内容などの十分な説明に基づく同意)を行うようになるのでは」と話している。
予約・問い合わせは同室TEL0138・51・6281(内線261)。受付時間は土・日、祝日を除く、平日の午前9時―午後4時。
提供 - 函館新聞社
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