函病が「アンギオCT装置」導入
update 2005/1/30 13:53
市立函館病院(長谷川正院長)は、アンギオ(血管撮影)とCT(コンピューター断層撮影)装置を合わせた複合医療機器「アンギオCT装置」を導入した。2種類の撮影機材を組み合わせることで、患部をより正確に特定することが可能になり、肝臓や脳の病気治療で効果が期待されている。渡島・檜山管内では初めての導入という。
同病院にはアンギオ装置とCT装置が共にあり、組み合わせて治療してきた経緯がある。ただ、移動に伴う患者の体力面の負担や、衛生面の問題から、一部でしか実施が困難だった。このため、アンギオ装置の更新に伴い、1億9950万円で新装置を買い入れた。
アンギオ装置は平面ではあるが動画で血管を写すことができる。一方、CT装置は静止画で体内の断層面を表示でき、加えてアンギオ装置では確認できない、より鮮明な患部の画像が得られる。
これらの特徴を組み合わせることで、CT装置で患部を的確にとらえながら、アンギオ装置の映像でカテーテル(体内挿入用の細い管)を動かし、より確実な薬剤投与などが可能になる。また、CT装置を使い、患部に薬剤が届いているかなどの確認も容易だ。
肝細胞がんなど肝臓疾患をはじめ、脳梗塞(こうそく)などの脳疾患で、治療や検査の際、大きな威力を発揮するとみられる。このほかの病気についても、幅広い活用が見込まれている。
同院放射線科長の小川肇医師は「函館は肝臓疾患の患者が多く、早期導入が望まれていた機材。機能を最大限に生かし、治療の質向上に努めたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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