道警函本の覚せい剤摘発人数 過去5年で最少
update 2005/1/30 13:52
昨年1年間に道警函館方面本部が覚せい剤事件で摘発した人数は70人(前年比9人減)と、過去5年間で最も少ないことが29日までに、同本部のまとめで分かった。全国で過去最多の摘発となった大麻は6人(前年比2人減)、MDMA(合成麻薬)など錠剤型麻薬は前年同様摘発はなく、いずれも低い水準で推移。同本部は「件数は少ないが、薬物が犯罪を招くケースは多い。不審な薬物に接した時は、すぐに連絡してほしい」(生活安全課)と注意を呼び掛けている。
同本部によると、覚せい剤事件で摘発した人数は、2000年が78人、01年が86人、02年が91人、03年が79人、昨年が70人で2年連続の減少。同じく減少した全国・全道では、理由のひとつに大麻やMDMAへの嗜好(しこう)の変化が挙げられているが、同本部管内ではこうした傾向はないという。
一方、押収量は、54・8グラム(前年比30・1グラム増)と急増した。函館西署が昨年10月、暴力団幹部宅で押収した覚せい剤入りのビニール袋13袋(押収量38・1グラム)が、全体の数値を押し上げる形となった。
大麻事件も摘発人数は減ったが、押収量は1・0958グラムと増え、過去5年間で2番目に多かった。函館中央署が同11月に約947グラム(末端価格約380万円相当)を押収し、全体の大半を占めている。若者を中心に乱用拡大が懸念されているMDMAは02年以降、摘発事例はない。
提供 - 函館新聞社
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