函館競輪、経費9000万円削減へ

update 2005/1/29 11:10

 函館市の酒井哲美競輪事業部長は28日、函館競輪場で開かれた競輪運営協議会(古川雅章会長、委員12人)で、新年度の競輪開催経費を約9000万円削減する方針を示した。本年度決算見通しでは、2億円を超す前年度繰越金を投入して辛うじて約125万円の黒字が出る苦しい財政状況。同部は経費をかけない方法で競輪の魅力アップを図る考えを伝えた。

 削減のために見直すのは、バンクの滑り止め舗装。毎年1回、6月ごろに実施しているが、2年に1回でも大きな支障がないことから、新年度は実施しないことにした。これによる節減が最も大きく、約1500万円。

 このほか、広告費や同競輪場までの無料バスの運行など、各種事業を見直す。同競輪場行きの無料バスは3系統で1日2便あり、これを1便に減らす意向。その上で、「競輪場へのアクセスが悪いので、新たなバスルートの開設を含め、函館バスと協議していきたい」とした。

 函館競輪の開催経費は例年、150―170億円。2003年度は約143億円で、ふるさとダービーを開催した04年度は約200億円。委託料や人件費が多く、これまでに従事員の賃金を削減するなどしていた。

 酒井部長は「削減分を何に回すかなどの、具体策はこれから。お金をかけないで、多くの方に来場してもらえるよう工夫したい」と説明した。

 また、冬期間使用されていない選手宿舎(約120人収容)の一般開放や、来賓室や会議室使用時の実費負担の在り方について委員から意見があり、今後検討していくことを決めた。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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