奥尻町長選 和田前助役が出馬表明、鴈原氏は断念
update 2005/1/29 11:10
【奥尻】奥尻町前助役の和田良司氏(58)は28日、町海洋研修センターで記者会見し、任期満了に伴う同町長選(2月15日告示、同20日投開票)に出馬する意向を表明した。これに対して、現職の鴈原徹氏(62)は同日、2選出馬を断念する意向を明らかにした。
記者会見で和田氏は「新たな発想で島の再生を図ってほしいという声を受けて出馬を決めた。第1次産業の振興を柱に、生産性の高い住みよい町を目指したい」と述べた。
現職の鴈原氏が、函館市との飛び地合併を含めて模索している市町村合併問題では、「現在の合併は行政の論理だけで進んでいる。合併の是非や広域連合などの選択肢を含め、整理すべき課題は多く、現時点では白紙の状態」と述べ、町民との慎重な議論が必要との考えを示した。
和田氏は同町出身。1963年町役場入り。水産課長などを経て2001年4月に助役就任。現在は社会福祉法人奥尻福祉会理事、同法人が運営する特別養護老人ホーム・おくしり荘の施設長を務めている。鴈原氏は義兄に当たる。
一方、2選出馬を目指していた鴈原氏は、函館新聞の取材に対して「町政の停滞が許されない厳しい時代にあって、町を二分するような選挙戦はできない。義兄弟の仲ではなおさらだ。若い世代にこの町を託すため身を引きたい」と、苦渋の表情で語った。
現在1期目の鴈原氏は01年3月、前町長の辞職に伴う町長選で、助役を辞して初当選。和田氏は鴈原氏のもとで01年4月から03年1月まで助役を務めた。
同町長選では28日現在、出馬の意向を示しているのは和田氏のみとなった。
提供 - 函館新聞社
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