囲碁「棋聖戦」函館で12年ぶり開催

update 2005/1/29 11:10

 囲碁のトップタイトル戦「棋聖戦」(読売新聞社、日本棋院、関西棋院主催)の第3局が2月2、3の両日、函館市湯川町の「ホテル平成館海羊亭」で開かれる。函館で棋聖戦が開かれるのは12年ぶり3回目。連覇を目指す羽根直樹棋聖(28)に、自身初の7大タイトル獲得を目指す結城聡9段(32)が挑む。両日は大盤解説が開かれるほか、1日には前夜祭やアマチュア棋士王者を決める第17期北海道アマチュア棋聖戦(すべて同ホテルで)などが行われ、ファンや市民を熱くする3日間となる。

 棋聖戦は名人戦、本因坊戦、王座戦、十段戦、天元戦、碁聖戦の囲碁7大タイトルといわれる中でも最高峰とされる。7局勝負で、今期は第1局(新潟、12、13日)で羽根棋聖が勝ち、第2局(鳥取、26、27日)は結城9段が巻き返し1勝1敗のタイとなっており、要の第3局を迎える。

 羽根棋聖は昨年、初棋聖となり今年は防衛戦となる。結城9段は関西棋院所属の棋士として初の棋聖を目指す。棋風は、バランスの取れた羽根棋聖に対し、攻めの結城9段。両者の気合がぶつかる名勝負が期待される。

 対局に向けて関係者からは期待の声が上がっている。南北海道囲碁連盟の佐古一夫さん(57)は「ビッグタイトル戦が函館で開かれることに喜びを感じる。今対局を機にアマチュア棋士の底辺拡大など、函館の囲碁が発展するように願う」と語る。また対局の碁盤を提供する上磯町飯生の帰山彰さん(58)は「自分の碁盤を使って下さることはとても光栄。名勝負を期待したい」と喜びを話す。

 当日の対局の様子は、両日午後2時から3時半まで2階清水で、小松英樹9段が大盤解説(入場無料)する。

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 道内のアマ棋士24人が争うアマ棋聖戦は1日午前10時から、2階瀬戸で開かれる。函館地区からは同市山の手の吉田喜八6段(62)、同市万代町の矢田進3段(75)、同市石川町の高橋政憲6段(16)、同市美原の森武泰樹6段(60)が出場を予定。このうち吉田さんは「プロ棋聖戦と同時期に開催され、良い雰囲気で打てる」、矢田さんは「碁を打てることが楽しい。この機会を大切にし若い人から碁を学びたい」、高橋さんは「悔いの残らない対局をしたい」とそれぞれ抱負を述べている。

 アマ棋聖戦の運営を担当する日本棋院函館支部伊藤道場の伊藤明雄師範(54)は「準備は大変だったが、アマ大会やプロの対局など大勢の人に来て楽しんでもらいたい」と話している。

 イベントとしてトップ棋士とファンとの交流の場も設けられている。1日午後6時半から3階花水木で開かれる前夜祭では、羽根、結城両棋士への花束贈呈や、2勝目へ向ける決意表明、石田芳夫9段による対局の見どころ紹介、お楽しみ抽選会を用意している。

 前夜祭は参加費5000円で申し込みが必要。申込先は読売新聞北海道支社事業部TEL011・242・5630。大会の問い合わせは同部または伊藤道場TEL0138・54・5535。

提供 - 函館新聞社



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