議員の在任特例なし、来月末調印へ/八雲・熊石合併協

update 2005/1/28 10:23

 【八雲】今年10月の合併を目指す渡島管内八雲町と檜山管内熊石町による法定合併協議会(会長・山内尊洲八雲町長)は27日、八雲町のはぴあ八雲で第15回会合を開き、継続協議となっていた新町の議員定数と任期について、在任特例を適用せずに選挙区を設け、合併時の選挙は定数を26(八雲17、熊石9)とすることを決めた。新町の建設計画も承認されたため、同協議会はすべての合併協定項目を承認したことになる。

 新町議の処遇は、在任特例適用の是非をめぐり、八雲側は町民有志が不適用の要望書を提出するなど反対論が強く、熊石側は町議会が「9割は適用に賛成」(同町議)するなど、両町で意見が割れていた。前回の協議会でも、議員定数等小委員会の協議結果は両論併記であり、熊石側が同町議会での審議時間を求めていた。

 この日の協議会では、熊石町議会の斉藤実・合併調査特別委員長が、同町議会は在任特例を求めることで一致したと報告。これを受け、投票による採決を求める声が上がり、異論が出なかったことから、全出席委員(19人)が在任特例の賛否を決める無記名投票を行った。

 投票は選択制で、@在任特例は適用せずに、合併後の初回選挙は定数26(八雲17、熊石9)とし、次の一般選挙は定数20(八雲14、熊石6)A在任特例を適用して、2007年4月の選挙は定数20(八雲14、熊石6)―とする2案を提示。投票の結果、委員14人が@を選び、有効投票数の3分の2以上を獲得したことから、正式に法定協の決議案となった。

 両町議会の定数は現在、熊石14、八雲22で、新町議会ではそれぞれ5ずつ定数が減る。熊石町は人口約3500人で、人口比では八雲町(約17000人)の5分の1。投票結果を受け、藤村正二熊石町長(同協議会副会長)は「熊石に配慮していただいた。地域の声が届きやすくなる」と述べた。

 次回の協議会は2月15日。調印式は同月25日に八雲町で開かれる。

提供 - 函館新聞社



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