阿寒湖の事故受け大沼でワカサギ釣り事故防止対策
update 2005/1/26 10:22
【七飯】釧路管内阿寒町の阿寒湖で24日、ワカサギ釣りに来ていた男児3人が、割れた氷から湖に転落し死傷した事故を受け、道南のワカサギ釣りスポットとして知られる七飯町の大沼公園では25日、大沼漁協(宮崎司組合長)が緊急対策会議を開いた。危険な場所に行けないようネットを張るなど一層の安全対策を講じることを確認した。
同漁協が運営する蓴菜(じゅんさい)沼の釣り場は、阿寒湖と違い川が流れ込んでいないため、部分的に氷が薄くなる場所はほとんどないという。ただ、わき水が噴き出す「沸きつぼ」と呼ばれる場所が数カ所あり、3月になると他の場所より氷が早く解け出し危険なため、例年はその周辺に立ち入り禁止を示すさくを立てている。また釣り場の周りには除雪した雪を高く積み上げ、その外には出ていけないような工夫もしている。
この日の会議では、さくだけでは誤って侵入する可能性もあるので、スキー場などで使われているネットを張り、危険地域へ入れないようにすることを決めた。平日は2人、土日は4、5人の監視人を置いているが、これまで以上に監視を強化することも確認。特に子供連れの利用客に対しては、絶対に子供たちから目を離さないよう、徹底した注意を促していくことも決めた。
大沼合同遊船(堀元社長)が運営している大沼の釣り場では、以前から利用可能なエリアをはっきり区切っており、危険な場所へは出られないように管理している。同遊船は「安全対策は万全だと自負しているが、利用者も気持ちを引き締めて悲しい事故が起きないように心がけてほしい」と話している。(小川俊之)
提供 - 函館新聞社
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