函館から上磯への人口流出、02年機に増加傾向
update 2005/1/25 10:30
函館市から上磯町への人口流出が、2002年を機に03、04年と2年連続で増加していることが、同市がまとめた住民基本台帳移動状況調査で分かった。同町への転出は、平成に入ってからは1996年をピークに減少が続いていた。03年以降、同町で大規模な宅地造成はなく、市は「これといった要因は思い当たらない」(企画部)としている。
同調査によると、02年の函館から上磯への転出は903人。1996年(1505人)の6割まで減少した。逆に、02年の上磯から函館への転入は744人で、1990年以降では最多を記録。転出超過分は159人となり、90年以降では最も少なかった。
しかし、03年から様相が一変。03年の転出は4年ぶりに4けたに乗り、1007人に。04年も前年比5・6%(56人)増え1063人になった。転入は03、04年と減少し、04年は02年比13%(97人)減の647人に。04年の転出超過分は416人で、02年の2・6倍に広がった。
上磯町都市住宅課によると、一般住宅の建築確認申請件数は、02年に前年比20・6%(64件)増の375件を記録した後、03年は340件に減り、04年もさらに減少の見通し。「04年に一部で宅地開発があった程度で、ほかに大きな造成はない」(同課)という。
市は「一般的には宅地造成による住宅供給があると人口が転出する。しかし、それがないとなると、理由はすぐには思い当たらない」(企画部)と首をひねる。
上磯、七飯、大野の周辺3町への転出は、93―96年にピークを迎え、その後、漸減傾向が続いていた。七飯町とは転出超過が続くが、98年以降の超過分は100人台で、02年は35人、03年は84人にとどまる。大野町とは02年以降、わずかながら転入超過の状態が続いている。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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