新規高卒者の就職率50%切る/過去2番目の低水準
update 2005/1/25 10:29
函館公共職業安定所がまとめた昨年末の渡島・檜山管内高校卒業予定者の就職内定率は、前年同期比2・6ポイント減の48・7%で、過去最低の2002年末に次ぐ、2番目に低い水準だった。景気の先行きを不安視し、正社員の雇用を控える企業が多いためで、昨年の卒業生の定着率が良いことも背景にあるとみられる。
12月末現在の求職者数は1298人で、うち就職が決まったのは632人。男女別内定率は、男子が57・5%(同0・3ポイント減)、女子は41・1%(同4・2ポイント減)で、女子の苦戦が目立つ。
職業別でみると、メーンの「技能工」が228人で、同0・9%増と微増にとどまったが、「専門・技術・管理・事務」は179人で、ホームヘルパーの需要が上昇したことで、同12・6%と2けた台の伸びを示した。ただ、求人の多い「サービス業」や「卸売・小売業」の内定者が前年比2けた減と苦戦している。
2人に1人が、就職先が決まっていない厳しい状況について、同職安は「年明け以降、管内で大口求人や新規求人に踏み切る企業がみられた」と明るい要素を指摘。「1月末には前年の内定率を超える見込み」と前向きな見通しを示している。
24日には函館ハーバービューホテル(函館市若松町14)で高卒者向けの就職面接会が開かれ、卒業を控えた193人、企業33社が参加した。函館へのコールセンター進出が決まり、大型求人が出たため、面接会の求人は前年比5・9倍の277人に上っており、生徒らの追い風となっている。
提供 - 函館新聞社
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