市内04年新築住宅着工、共同住宅半減・総数も3割減に
update 2005/1/24 10:16
函館市内で2004年1年間に着工された新築住宅のうち、アパートなどの共同住宅は802件で、前年のほぼ半分に激減した。同市内では、アパートやマンションが数年前から飽和状態にあるとされ、建て控えの傾向が鮮明に表れた。新規着工全体を強く下支えしてきた共同住宅の落ち込みで、着工総数は前年比3割減と低迷した。
市都市建設部によると、建て方別でみると、共同住宅は802件で、前年比49・8%(794件)減少した。一戸建ては844件で、同4・5%(40件)減、長屋は同6・1%(6件)増の105件だった。総数は1751件で、同32・1%(828件)の減少。
利用形態では、貸し家807件で、同48・8%(768件)減と、共同住宅の数値とほぼ重なる。持ち家は586件で、同17・6%(125件)の減少。分譲住宅は同7・6%(18件)増の256件、公務員住宅などの給与住宅は102件で、85・5%(47件)増えた。これは国家公務員住宅が建設されているため。
共同住宅の大幅減について、市内のある不動産会社は「共同住宅は空き室が長い間埋まらない飽和状態。税金対策など、よほどの事情がないと新規着工は考えにくい」と指摘。一戸建てについては、「近隣町に求める流れは収まりつつあり、市内での建築を希望する方が増えている。ただし、今の経済状態であれば、ことしも昨年並みの動きになるのではないか」とみている。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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