男子は函大有斗、女子は大妻が優勝/全国高校バレー選抜大会南北海道予選
update 2005/1/24 10:15
第36回全国高校バレーボール選抜優勝大会南北海道予選会兼高体連函館支部新人戦大会(高体連函館支部、函館バレーボール協会主催)は最終日の23日、函中部高、函商高体育館で男女の決勝リーグと女子の第5代表決定トーナメント戦が行われ、男子は函大有斗、女子は大妻が3戦全勝で優勝した。また、女子の第5代表決定戦は函北が函稜北をセットカウント2―0で破り、南北海道大会出場権を獲得した。
宗 ・・旬r
リーグ戦最終試合の対函東戦。不動のエース・古田史郎主将(2年)のスパイクが決まり、函大有斗の全試合ストレート勝ちによる優勝が決まった。山田伸二監督は全国行きをにらみベンチから厳しい言葉をかけ続け、選手たちはそれに応え、まずは圧倒的な強さで第1関門を突破した。
新人戦に続き強さが際立った万全の試合運びだったが、古田、野村元紀(2年)らレギュラー陣が練習などで負傷。加えて先月の私学全国大会、強化合宿とスケジュールも過密で、チーム状態は万全ではなかった。だが、ふたを空けてみれば、攻撃力が他校を圧倒した。
決勝リーグ、その攻撃で光ったのが鈴木拓弥(1年)。大砲・古田主将の強打に対して派手さはないが、身長171センチの体から繰り出す正確、確実な一打が要所で決まりチームの連続得点に貢献した。自らも強化合宿で右足を痛めていたが、「ここ1番で決められてよかった」と満足感を見せた。
全道でも有力候補とされるが、南大会ではノーシードでの参戦。それだけに「1戦1戦大事に戦うだけ」と古田主将は気を引き締める。看板・古田主将が引っ張るチームから、全員が持ち味を発揮して攻める攻撃型チームに進化したチームが、いよいよ全国行きをかけた最終ステージに挑む。
宗 ・・旬r
全勝同士の対決となった大妻―熊石。互いに一歩も譲らぬ戦いとなったが、攻撃のバリエーションの多さと相手のミスを誘い出す粘りを見せた大妻が、熊石を振り切り優勝を決めた。
第1セットを25―21で奪い迎えた第2セット。チャンスボールをもらいながら、セッターにうまく返せず序盤は一時5点差をつけられる苦しい展開となった。その後、サイドアウトを繰り返し9―12の場面で、頼れるチームのエース、九島可奈子(2年)がブロックで相手の攻撃を止めた。「あのブロックでチームの雰囲気が良くなった気がする」と九島をはじめ、チームのムードがぐんと高まり、試合の主導権を一気にたぐり寄せた。
16―14と逆転した場面で相手選手がけがをし、試合が中断するアクシデントが起きた。それでも集中力を切らすことなく、リードを保ったまま25―21でモノにし、予選から5試合をすべてストレート勝ちの圧倒的強さを見せつけた。それでも、移川邦男監督は「レシーブが不安定で、速攻の精度も低く、これでは全道で通用しない」と優勝に浮かれた様子はなかった。
全道大会へ向け、第1代表とまず目標はクリアした。「相手ブロックを見てのコース打ちやワンタッチを狙えるよう、練習に励みたい」。エースの一言に全道大会にかける強い意気込みが表れていた。(原山知寿子・浜田孝輔)
提供 - 函館新聞社
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