乙部町がブロッコリー・スイートコーンなどの新規作物の導入と産地育成を盛り込んだ「農業再生プラン」をまとめる
update 2005/1/21 12:37
【乙部】乙部町は20日までに、ブロッコリーやスイートコーン、大豆など新規作物の導入と産地育成を盛り込んだ「農業再生プラン」をまとめた。今春から作付けを始め、大手農産物卸売商社のベジテック(東京)の協力で、既存の販路には出荷できない規格外品を含む集出荷体制を確立する。町は新規作物の導入で、町内農業生産額の約10%増、5000万円規模の増収を目標に、地域農業の再生を目指す考えだ。
町内で栽培を始めるブロッコリーは、農家10戸が合計約14・7ヘクタールを栽培。7月―11月中旬の出荷を目指す。生食・加工用のスイートコーンは10戸で11ヘクタールを作付けする。ブロッコリーとスイートコーンの栽培、集出荷管理では、新たに町契約野菜出荷組合を設立する。
集出荷体制の整備に伴う初期経費は約2200万円。町は姫川地区に設置を予定している冷蔵・集出荷施設の整備、農家の運転資金確保などでバックアップ。道にも補助金の交付など支援を求める。
出荷先となるベジテックは、生食用のほか、農協など既存の販路に乗らない規格外品も加工品原料として受け入れる。農産物加工を行う町の第3セクター・みどり工房と共同で加工品の開発も進める。同町に進出するベジテックは、農産物卸売商社の国内大手。道内で生食用野菜の供給地確立を目指しており、地域農業の再生を目指す同町と連携する。
寺島光一郎町長は「規格外品を含めて、生産物を継続的に受け入れてもらうことで、農家の経営安定につながる。町内でも導入が進んでいる高設イチゴ、立茎アスパラ栽培などと合わせて、農業の質的転換を進めたい」と話している。
一方、大豆栽培では、岩手県の納豆業者が契約栽培を行っている、小粒黒豆「黒千石」の種子栽培に新年度から着手。2006年度以降は、町が複数の大豆品種の栽培権利を取得し、町内固有品種の確立を目指す方針という。
提供 - 函館新聞社
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