水道局が累進制の賦課割合を変更した下水道料金試算を発表

update 2005/1/20 10:40

 函館市水道局は19日、累進制の賦課割合を変更した下水道料金試算を発表した。累進制をやめた上で料金収入の維持を図れば、1立方メートル当たり137―254円の5段階からなる現料金体系は一律167円になり、一般市民は値上げ、使用の多い水産加工場やホテルなどは値下げとなる。一方、最も安い同137円に一本化すれば、約9億円の減収になると算出した。

 市議会建設常任委員会(能登谷公委員長)で示した。

 1立方メートル当たりの料金は現在、20立方メートルまで137円、21―30立方メートル160円、31―100立方メートル179円、101―1000立方メートル218円、1001立方メートル以上254円の5段階。負担は、日常生活での使用が主となる市民が低く、利用の多い事業所が高くなる仕組みで、最安値と最高値を比較した最大累進度は1・85になる。

 累進制は道内でも採用する自治体が多く、最大累進度は札幌市が3・54、旭川市が同1・76、釧路市が1・67などとなっている。

 収入全体の維持を想定した試算では、最大累進度1・5で、20立方メートルまで1立方メートル当たり148円、1001立方メートル以上が同222円。累進制廃止では一律167円とすることで、収入減を避けられるとした。

 減収を見込んだケースでは、最大累進度1・5で3億5703万円、廃止で8億7559万円の落ち込みがあるとみている。

 累進制については昨年11月、使用量が多い水産加工やホテルなどの業界団体でつくる「市の政策と財政を考える会」が、市と市議会に撤廃を要望・陳情した。

 この日の質疑で木下修一局長は「一般市民への影響もあり、累進制の在り方については慎重に検討したい」と具体的な方策については明言を避けた。

提供 - 函館新聞社



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