佐藤国男さんが挿絵を担当した絵本「したてやのプンブルばあさん」出版
update 2005/1/20 10:40
函館在住の木版画家、佐藤国男さん(52)が挿絵を担当した絵本「したてやのプンブルばあさん」がこのほど、文溪堂(東京)から出版された。作者は、米ニューヨーク在住の童話作家、松居スーザンさん。トガリネズミの「プンブルばあさん」が孫娘に出会うほのぼのとした物語で、温かみある佐藤さんの木版画が表紙やページを飾っている。
佐藤さんが、松居さんとともに絵本を出すのは3冊目。今回の絵本では、約30点の版画を使用。トガリネズミなど、愛らしい小動物や花、自然風景、星空などを木目を生かして優しく表現している。
絵本の主人公は、洋服の刺しゅうなどで生計を立てる仕立屋のプンブルばあさん。佐藤さんは、心の目で眺めた模様を刺しゅうにしたり、木や風と話をしたりする主人公の幻覚や幻聴の世界を表現するのに苦労したといい、版画のほか、ろうけつ染めの手法も導入。「ろうけつ染め風の絵を併用して、もやっとした感じを出した」という。
小学校低学年以上向け。47ページ。定価1260円。函館では、ギャラリー村岡、はこだて工芸舎BAYはこだて店などで扱っている。
提供 - 函館新聞社
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