大門の屋台村計画について期待度合いに温度差

update 2005/1/19 10:10

 JR函館駅前・大門地区の51%の商店主が、11月に同地区内にオープンする屋台村「大門横丁」に対して、自分の店に「良い影響」または「やや良い影響」を与えると考えていることが分かった。「悪い影響」または「やや悪い影響」があるとの回答はなかったものの「影響なし」が43%に上り、商店間での期待の度合いに温度差がみられる。

 函館地域の活性化を目指す企業組合「函館ベンチャー企画」(大久保影之代表幹事)が道経済産業局から委託を受け、2004年11月初旬にアンケートを実施。同地区の物販17件、飲食13件、服飾販売11件、サービスなど7件の商店主、計48人が回答した。

 自分の店に対して「良い影響」と答えたのは17%、「やや良い影響」は34%だった。一方、函館にとって「よい影響」と答えたのは36%、「やや良い影響」は42%、「影響なし」は11%で、自分の店よりも函館全体にとって「良い」と考えていることがうかがえる。

 また「期待することは」の質問には、「長く続けてほしい」の回答が圧倒的に多く、次いで「人通りが増えてほしい」などが続いた。

 さらに、同地区の改善点として、複数回答で約3分の1に当たる29%が「夜開いている店ができる」ことを挙げた。同組合は「多くの商店主が、夜遅くまで営業することを望んでおり、屋台村への期待の高さがうかがえる」と分析。屋台村を設置する第3セクターの函館ティーエムオー(渡辺良三社長)は、早くても午後10時を目安に調整を進めているという。

 同組合はさらに詳しい調査結果を、20日午後6時半から函館市若松町の函館ハーバービューホテルで開催の「中心市街地活性化フォーラム 屋台村を契機に新しいコミュニティづくりを」の中で発表する。フォーラムでは、帯広の屋台村立ち上げに携わった坂本和昭氏(北の起業広場協同組合専務理事)の基調講演や、パネルディスカッションなどが開かれる。

提供 - 函館新聞社



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