奥尻観光が定期観光バス運行へ
update 2005/1/19 10:10
【奥尻】奥尻唯一のホテル「湯ノ浜温泉ホテル緑館」を運営する奥尻観光(海老原孝社長)は18日までに、定期観光バス事業へ参入する方針を固めた。2月、道運輸局函館運輸支局に許可申請する予定で、早ければ5月の大型連休前から運行する。道内の離島事業者が同事業を立ち上げるのは初めて。
奥尻のバスは、町営の乗り合いバスだけで、定期観光バスを運行できない。そのため、町が1996年から、補助金を拠出し、函館市内のバス会社に要請。観光がトップシーズンを迎える7、8月に運行していた。
今回の参入は、町や町内の事業者、関係行政機関、町外交通事業者などが2003年度、「奥尻町交通・観光活性化プログラム」を策定したのがきっかけ。離島では、島外事業者の積極的な進出が期待できないため、「地元の企業にやってほしい」との機運が高まり、「地元への貢献に一役買える」(海老原社長)と名乗りを上げた。
同社は昨年9月、貸し切りバスの許可も取得しており、定期観光バスの運行開始に合わせ、貸し切り事業も本格化させる考え。所有バス3台をフル活用し、ホテル宿泊客の送迎にも充てる。
本年度まで運行されていた定期観光の内容は(1)奥尻港を起点に3時間半掛けて島内を回るコース(2)運賃3000円(子供1700円)(3)1日2便―など。同社はこれらをベースに、詳細な計画を詰める。
町は「島内の交通インフラが整備される上、雇用も確保される。奥尻の観光に多大な効果をもたらす」と歓迎している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。