山下さんと市民オケに協会賞/本年度函館音楽協表彰

update 2005/1/19 10:09

 函館音楽協会(市川須磨子会長)は18日、本年度の協会賞と奨励賞の受賞者を発表した。協会賞には函館音楽教育研究所主宰の山下晴生さん(65)、函館市民オーケストラ(村本淳一団長)、奨励賞にはピアニストの石田雅代さん(35)、バイオリニストの天野裕子さん(28)を選んだ。また、同会の発展に尽くした元会長、清水信勝さん(84)に初の特別賞を贈った。授賞式は函館国際ホテルで29日、受賞者コンサートは市芸術ホールで6月13日に開かれる。

 山下さんは同研究所を立ち上げ、管楽器の分野で後進の指導に尽力。一線で活躍する音楽家を数多く輩出している。函館市民オーケストラは1979年の設立で、市内のほか、ロシア・ユジノサハリンンスク市での演奏会など、幅広い活動を繰り広げている。

 石田さんはピアノ教室を主宰するかたわら、ソロやデュオによるコンサート、各種演奏会の伴奏などで活躍している。また、天野さんは昨年10月、市芸術ホールでリサイタルを開くなど、若手バイオリニストとして注目を集めている。

 初の特別賞を受けた清水さんは、72年から91年まで同会会長を務めるなど、活動の基礎を築いた。

 市川会長は「函館という枠を超えた、いずれも素晴らしい活躍」と選考の理由を述べた。

 受賞者の喜びの一言は次の通り。

 ★函館音楽研究所主宰、山下晴生さん 非常に驚いているのと同時に、指導者として責任の重さをあらためて感じている。

 ★函館市民オーケストラ団長、村本淳一さん 創立25年周年を迎えたばかり。受賞を一つのきっかけに30周年に向け、さらに演奏を磨きたい。

 ★ピアニスト、石田雅代さん 結婚で96年に東京から函館へ。出身者ではない私を選んだくれたことに、マチの人びとの温かさを感じた。

 ★バイオリニスト、天野裕子さん 母(泰代さん)と同じ賞をいただけて、とても感慨深い。今後の活動の励みにしたい。

 ★元函館音楽協会会長、清水信勝さん 協会は私にとって子どものように愛らしい存在。後進の活動により、会が大きく発展したことがうれしい。

提供 - 函館新聞社



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