本通男子と尾札部女子が3月に三重県で行われる第6回全国中学選抜卓球大会に出場

update 2005/1/18 10:17

 このほど札幌で行われた、第20回全道中学選抜卓球大会兼全国中学選抜卓球大会予選会で、男子は本通、女子は尾札部がそれぞれ優勝、3月に三重県伊勢市で行われる第6回全国中学選抜卓球大会(日本卓球協会主催)への出場権を獲得した。両校とも昨年の全中(中体連全国大会)に続いての全国切符。全国選抜大会はともに初出場となるが、「中体連の経験を生かして上位進出を」と、張り切って練習に励んでいる。

 男子の本通は、地区大会では上磯に敗れ2位で全道出場したが、決勝で上磯に見事雪辱を果たし、全国行きを決めた。村上貴則監督は「地区大会後、優勝を目標にチームの底上げを図ってきたが、選手が特訓によくついてきてくれた」と期待通りの成長を見せた選手を褒める。

 準優勝に終わった地区大会後、ダブルスの強化と1年生のレベルアップの2つを課題に掲げた。その2つに共通するのが厚谷圭祐(1年)。サウスポーの厚谷は団体戦のダブルスの切り札として、スムーズな動きでペースを握ると抜群の安定感を発揮する。大会前、1日千本以上の打ち込みを行い、技を磨いてきた。また、対戦相手によってパートナーを変えるため、コンビネーションの確認にも時間を割いた。

 予選から順当に勝ち上がり、決勝は予想通り上磯との対戦となった。シングルス2戦を終え、1―1でダブルスへ突入した。厚谷とペアを組んだのは、前日に風邪をひき体調が思わしくなかった山本貴弘(2年)。第1セットは落としたが、厚谷は「足が動かず、ボールにも回転をかけられなかった」と、すぐさまポイントを修正し、気持ちを入れ替えた。そこから3セットを立て続けに奪い逆転勝ちした。

 続くシングルを落とし2―2とされたが、高橋一貴主将(2年)が「1度負けている悔しさがあったので、リベンジの思いが強かった」とチームリーダーとしての重責に気後れすることなく、セットカウント3―0で快勝。チームは初優勝に沸いた。

 全国大会に向け、既にチームは始動している。全道優勝で自信を高めた厚谷はフォアに加え、振りを大きくし、回転量を増やしたサーブの特訓に励んでおり、「チームの雰囲気もいいので、まずは1勝すること」と意気込む。高橋主将は「出るからには優勝を目指す。チームの総合力を高めていきたい」と次なる目標へ気を引き締めている。

 女子の尾札部は地区大会同様、2年生がチームを引っ張り、成長著しい1年生選手もこれに続き、うれしい全道初優勝を飾った。増川貴博監督は「2年生選手を中心にチームがよくまとまった。全員の力」と激しい団体戦を制した選手1人ひとりの力をたたえる。

 全道大会では全中出場の実力を発揮し順調に勝ち上がったが、準決勝の共和(後志地区)戦では“冷や汗”の戦いも味わった。第2シングルスのエース・三浦恵梨菜(2年)が相手選手のラケットの新種のラバーに手こずり、自らのミスでまさかの敗戦。ダブルスも敗れ、第1シングルスの前野美咲(同)も相手に1―2とリードを許し第4セットも8―10でマッチポイントを握られた。 だが、前野は「弱気になるな、ミスをするな」と自分を励まし、相手のショットを拾い続け、絶体絶命のピンチから逆転に成功。フルセットで勝利。続く西村奈津希、池田彩香の2年生2人がきっちりストレート勝ちし、決勝に進出。決勝戦は地区大会の決勝戦で勝ち精神的に優位に立つ上磯と対戦し、きっちり3―1で退けて全国行きを決めた。

 中体連で全国を経験しているため、選手は浮き足立つことなく全国での健闘を誓う。三浦、西村は冬休み中、ジュニアオリンピックカップ道予選・カデットの部でベスト4入りした選手による強化合宿(札幌卓球協会)に参加。「大事な場面での集中力など勉強になった」。管外での経験を積むことで得た、精神的な成長を見せる。

 選手が自主的に課題を見つけ、克服を図る練習内容は地区大会前から変わらない。増川監督は「今年の中体連に向けても非常に重要な大会。おごることなく、力を出してほしい」と、選手の健闘に期待している。(浜田孝輔、原山知寿子)

提供 - 函館新聞社



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