「子育て支える社会の実現を」/少子化に関する道民フォーラム

update 2005/1/16 16:25

 「少子化に関する道民フォーラム」(渡島保健福祉事務所主催)が15日、函館国際ホテル(函館市大手町5)で開かれた。函館の経営者や保育園園長ら3人のパネリストが、子育てを支える社会の実現に向け、対応策を議論した。

 パネリストは、昆布巻きなどの食品製造「マルキチ食品」(同市宇賀浦町)の金子宏社長、市PTA連合会の川道一司会長、上磯浜分保育園の佐々木若子園長。NHK札幌放送局の村上里和アナウンサーがコーディネーター、道保健福祉部の高橋則克参事が助言者を務めた。

 討論のテーマは「夫婦や職場、みんなで子育て」。金子社長は「昆布巻きを作る上で女性パートは必要不可欠。子どもの風邪などでも休めるような環境を整えることで定着率を高め、熟練職人を確保できている」と自社の取り組みを紹介。川道会長は「近所付き合いが密接で、地域で子育てしていた昔とは違うため、先人のデータが当てにならない。親も社会も新たな方策を模索していかなればらない時代」と指摘し、佐々木園長は「お遊戯会など園のイベントに参加する父親は増えているが、母親が負担に感じているのは家庭内のこと。ささいなことでも家事を手助けすべきでは」と父親の協力の在り方を説いた。

 フォーラムは、昨年制定された、都道府県初となる道の子育て支援条例「道子ども未来づくり条例」の周知が狙いで、道南で開催されるのは初めて。100人の市民が聞き入った。

提供 - 函館新聞社



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