04年度第35回全国高専ラグビーフットボール大会・函高専が準優勝

update 2005/1/15 09:40

 このほど神戸で行われた2004年度第35回全国高専ラグビーフットボール大会で、函高専が見事、準優勝した。5年ぶりの決勝進出を果たし、14年ぶりの優勝も期待されたが、決勝では神戸高専のパワーの前に力尽きた。浦田清監督は「初戦を突破し優勝も視野に入ったが、相手の攻撃のスピードやテンポに振り回された」と、準優勝にも悔しさをにじませ、4年生以下のメンバーは5年生から託された全国制覇へ向け、決意を新たに練習に励んでいる。

 10月に17年連続28度目の北海道代表を決めた。全国大会に向けてチームが目標に掲げたのが、5年前に優勝を阻まれ、一昨年も敗れている宮城高専を破ることだった。平均82キロを誇る重量フォワードの突進を足がかりに、バックスで点を取るパターンを繰り返し練習した。

 その宮城高専とは1回戦で対戦。下級生の中には緊張を隠せないメンバーもいたが、上級生はリラックスした状態を保った。フォワードの力が終始相手をほんろうし、27―7でものにすると、チームは波に乗った。続く2回戦で当たった佐世保高専は昨年、初戦敗退の屈辱を味わった相手。初戦の勢いそのままに34―7で勝利し、チームのムードも盛り上がり、決勝を迎えた。

 決勝の相手は昨年の覇者、神戸高専だった。強い向かい風で迎えた前半序盤、相手の先制を許したが、序盤のスコアは5―8と粘りを見せていた。しかし、相手フォワードの圧力に屈し、一瞬のすきを突かれ立て続けにトライを奪われ5―25で折り返した。ハーフタイムにポジショニングなどを再確認し、立て直しを図った。

 エンドの変わった後半に入ると、風向きが180度変わり、前半に続く向かい風となる不運。焦りからパスミスやファウルが目立ち、終盤に2トライを返したが、終わってみれば15―53の完敗だった。

 チームの司令塔としてスクラムハーフを務めた天野徹主将(5年)は「総合力で劣っていた。この敗戦で後輩たちに打倒・神戸の目標ができたので、今年の無念を晴らしてほしい」と全国制覇の夢を4年生以下の仲間に託す。

 大会が終わって間もないが、すでに体育館や雪上での練習を再開している。中塚祥憲(4年)は「5年生7人の思いを胸に、来年は必ず優勝する。チームとしても個人としてもレベルアップを目指して練習に励みたい」。先輩たちの期待はしっかり後輩たちへと受け継がれている。

提供 - 函館新聞社



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