冷水を掛け合い、身を清める…木古内寒中みそぎ祭り、参篭祭で幕開け

update 2005/1/14 12:25

 【木古内】町内木古内の佐女川神社(野村豊秋宮司)に古くから伝わる神事「みそぎ祭」は13日夕、行修者が神社にこもることを神前に報告する「参篭(さんろう)祭」で幕を開けた。

 今年の行修者はいずれも町内出身の松田恵太君(19)、石塚隆司君(20)、竹田成仁君(19)、工藤聖君(20)。下帯と真っ白な布を頭に巻き、口にくわえた、恒例のいでたちで登場した。

 函館海洋気象台によると、参篭祭が始まった午後7時ごろの木古内町の気温は、氷点下0・8度。厳しい表情で登場した4人は歯を食いしばり、観客が見守る中、勢いよく冷水を掛け合い、身を清めていた。

 みそぎ祭は、今年で175回を迎える。14日は午後5時から、同神社などでみそぎ行列やもちまきなどを実施。15日は前浜で海中沐浴(もくよく)で、祭りはクライマックスを迎える。

 同神社には、1831(天保2)年、神社守がお告げを受け、身の汚れを払い、前浜でご神体を清めたところ、豊漁豊作が続いたという伝説がある。

提供 - 函館新聞社



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