学校生活や学習に関する相談が増加…南北海道教育センター

update 2005/1/14 12:25

 函館市南北海道教育センター(藤川隆所長)の教育相談事業で、学校生活や学習に関する相談が増えている。本年度12月末までの来所相談の状況を見ると、回数は昨年度とほぼ同じだが、内容別では生徒指導が約8倍、学習指導が約1・6倍と増加。逆に不登校に関する相談は約3割減少している。同センターでは、同じ人が数回相談することも多いことから、「一概には言えない」としているが、集団生活への不適応、学力の遅れなどに悩む児童・生徒、保護者の増加傾向を物語る結果ともいえそうだ。

 同センターでは、幼児や児童・生徒、保護者、教師を対象に来所や電話で、教育上のさまざまな悩み相談を行っている。本年度12月末までの相談状況は、来所が120人、221回、電話が281回。相談の傾向は来所、電話ともほぼ同じ内容になっている。

 相談者が急増している生徒指導に関しては、来所が昨年度(12月末現在)5回に対し、本年度(同)は41回。特に小学生の保護者や教師からの相談が多く、「学校生活になじめない」「友達ができない」などの相談が多いという。

 学習指導については、来所の相談が昨年度(同)19回から、本年度(同)は31回に増加。こちらも小学生からの相談が多く、「勉強についていけない」「読み・書きが習得できない」などの相談が寄せられている。

 一方、不登校については、昨年度(同)109回から本年度(同)は77回へ減少。項目別で最も多い状況は変わらないが、昨年度と比べ大幅に減少している。

 このほか、養護学校や特殊学級、普通学級への進学や転入にかかわる就学指導が昨年度(同)53回から本年度(同)は67回へ増えている。

 これら相談内容の変化について、同センターは「不登校になる前の段階として、生徒指導や学習指導の相談が増えてきているのでは。不登校に対する各学校の積極的な取り組みも影響していると思う。LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)など、発達障害への関心の高まりも反映しているかもしれない」としている。

提供 - 函館新聞社



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