「今後もさらなるサービス向上を目指したい」…ちゃっぷ林館が源泉100%に
update 2005/1/14 12:24
【森】森町駒ケ峯温泉ちゃっぷ林館(澤口幸男施設長)が1日から源泉100%使用を始め、好評だ。利用客が求める本物志向に対応し、魅力的な温泉をアピールするためで、澤口施設長は「今後もさらなるサービス向上を目指したい」と話している。
同館は源泉の温度が約54度と高いため、これまで20%から30%の水道水を加えて温度調節していた。他の温泉でも行われている手法で、法律的にも問題はないが、昨年の温泉不当表示問題をきっかけに見直しを検討。利用客もピーク時から2割近く減っている現状を踏まえ、源泉100%実現への方法を模索していた。
これまでは午前6時から同9時半までの間に源泉をため、同10時の開館に間に合わせるため水道水を加えて温度調節していた。現在は、閉館後に浴槽を清掃し、午前0時から午前5時半までの間に源泉をため、自然に温度を下げる方法を取っている。週2回だった大浴槽のお湯の交換と清掃も毎日となり、これまで以上に安全性や清潔感にも気を配っている。
利用客からは「今までの半分の時間で体が温まる」「お湯の色が違う」「肌がすべすべする」などの反響が寄せられる一方、「これまでは本物の温泉ではなかったのか?」と厳しい意見も。澤口施設長は「今までは温泉施設としての条件はクリアしていたが、利用客を呼び込む努力が不足していたと思う」と反省する。
同温泉は駒ケ岳を望む抜群のロケーションで、パークゴルフ場を併設するなど、総合レジャー施設としても魅力的。先ごろ行われた旅行雑誌によるアンケートでは道内200以上の公共温泉施設中23位に選ばれるなど、潜在的な人気は高い。しかしここ数年、近郊に民間の温泉施設が次々と登場し、開館から10年となる同館は利用客の減少が続いていた。
澤口施設長は「厳しい財政状況の中、民間のように建物自体を大幅にリニューアルすることは難しいが、今回のように、手間を掛けて利用客にアピールすることは可能。今後も様々な方法で本物志向を追求していきたい」と話している。
同館は中学生以上400円、小人200円。営業時間は午前10時―午後9時で年中無休。TEL01374・5・2880。(小川俊之)
提供 - 函館新聞社
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