市芸術ホール地階ギャラリーで北の縄文文化回廊展

update 2005/1/14 12:23

 北海道と青森、秋田、岩手の北東北3県が主催する「北の縄文文化回廊展」が18日から25日まで、函館市芸術ホール地階ギャラリー(五稜郭町37)で開かれる。

 各道県で出土した縄文文化遺産を紹介する。縄文文化を通じた地域間の交流や、地域文化の振興を目的に、4道県が連携して進めている「北の縄文文化回廊事業」の一環。

 道内33市町を含む4道県53市町村から出土した約1万2000―2000年前の土器やヒスイ玉など約500点が、(1)北の縄文文化回廊の形成(2)ストーンサークルと周堤墓(3)海を越えた交流(4)北の縄文文化回廊と大陸の文化―の4テーマごとに展示される。

 (3)では、主に新潟県の糸魚川産とされるヒスイや、南方の暖かい地域の貝などが並び、津軽海峡を渡った広域な交流があったことをうかがわせる。市教委文化財課は「地方都市だけではなかなかできない大規模な回廊展で、北海道と北東北の共通した文化交流、交易が見えてくるのでは」と話している。開場時間は午前9時―午後5時、20―22日のみ同7時まで延長する。入場無料。

 22―23日は、学識経験者や民間団体などによる「北の縄文文化学交流会議」が道立函館美術館(五稜郭町37)で開催され、事例発表や意見交換などが行われる。傍聴は定員20人。事前予約が必要で、申し込みは北海道生活文化・青少年室文化振興課TEL011・231・4111(内線24―420)。

提供 - 函館新聞社



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