「臨海研究所」の事業概要固める
update 2005/1/12 11:48
函館市は11日までに、函館国際水産・海洋都市構想の一環として旧函館西警察署庁舎(函館市大町13)に整備する「函館臨海研究所(仮称)」の事業概要を固めた。また、北大が2005年度に「マリンサイエンス創成研究棟」(同市港町3)を整備するのに合わせて併設する方針を固めていた「産学官交流プラザ(仮称)」の概要も決めた。いずれも同構想を具現化する施設として期待されている。
計画している函館臨海研究所は、鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約1100平方メートル。05年度は地質調査、基本設計、実施設計を行う。06年度に現建物を解体して新築し、07年4月からの利用開始を目指す。
事業費は約3億9000万円。外観を復元したり、一部部材を再利用したりして、元の建物の雰囲気を再現する。北大大学院水産科学研究科や民間研究機関の研究室、函館国際水産・海洋都市構想推進協議会の事務室などとして利用する方針。
同庁舎は、1984(昭和59)年に同署が海岸町に移転したのに合わせて市が取得。89年に景観形成指定建築物等に指定された。再活用が検討される中、95年の建物耐力度調査の結果、再活用には抜本的な改築が必要と判明した。
産学官交流プラザは、延べ床面積約370平方メートルで、マリンサイエンス創成研究棟の1階部分に設ける。建設費用として市は1億円を北大に寄付する方針で、現在総務省と協議を進めている。
同プラザ内には、産学官が打ち合わせしたり、研究者データや研究室案内情報を提供したりするスペースを設ける。また、音響・映像機器を備えた一室を作り、市民講座や研修の場として活用する。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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